8月15~19日の東京株式市場は軟調に推移した。夏休みで商いを手控えるムードが広がる中、円高が進んだことで売り優勢となった。日経平均株価は節目の1万7000円を回復できなかった。

円高傾向が今後も続けば株式市場の地合いにも影響しそうだ。ただ、値下がりした局面では日銀のETF(上場投資信託)買いが期待されるため、大崩れはないとの見方もある。

押し目に膨らむ信用買い

今回は東証1部の「信用買い残増加」上位10社を取り上げたい。

(1) 大林組 <1802> 547万7200株(+295万0600株)
(2) ジャパンディスプレイ <6740> 2112万6900株(+271万2400株)
(3) 大成建設 <1801> 755万8000株(+258万2000株)
(4) あおぞら銀行 <8304> 967万4000株(+242万8000株)
(5) ユニチカ <3103> 1506万0000(+177万8000株)
(6) クックパッド <2193> 393万5500株(+169万4600株)
(7) 東京機械製作所 <6335> 578万5000株(+169万0000株)
(8) 東京電力ホールディングス <9501> 3108万1900株(+145万5600株)
(9) 兼松 <8020> 469万1000株(+144万8000株)
(10) 東洋紡 <3101> 851万9000株(+122万8000株)
※銘柄、証券コード、買い残(前週比増)の順。8月16日公表分

信用取引の買い残・売り残データは、週末時点の数字が原則翌週火曜日に更新される。今回のランキングは8月12日までの1週間に買い残が増えた順に示している。個別に売り材料が出て株価が下落し、押し目とみた投資家の信用取引による買いが膨らんだケースが目立つ。