株主優待,クオカード
(写真=PIXTA)

現在、企業は株を購入してくれている投資家に対して、さまざまな還元策を取っている。そのうち代表的なものとして、配当と株主優待が存在する。配当は金銭として利益を株主に配分する一方で、優待は金券、割引券、施設利用券、飲食品など多岐にわたる。

ただ、優待を実施している企業は実に1300を超え、優待に魅せられて投資を始めようとする投資家も、その優待の種類と企業の多さに戸惑ってしまうことだろう。また、基本的に企業は関連サービスを優待として提供する必要がある。そのため、中にはもらい手にとって使い勝手の悪いものも存在する。

そこで、たくさんある優待の種類の中でも最も使い勝手の良いものとして、クオカードを進呈している企業をお勧めしたい。

クオカードならば全国のほとんどのコンビニ、すかいらーくグループなどのファミリーレストラン、書店など幅広く利用が可能だ。また換金率もめっぽう高いため、使用しないのならば現金へと交換することも可能だ(通常ならば85~95%程度の価格で換金可)。

では早速、クオカード優待企業を16社ほど選んだのち、注意点もあわせて紹介する。

※必要投資金額計算のための株価は2017年6月26日終値ベースで計算。なお優待金額はクオカードの価格。


全国保証<7164>

【事業内容】独立系の信用保証最大手。金融機関全業態と提携の住宅ローン向けが柱。

【権利月】3月末

【優待金額】100株以上で3000円相当(1年以上保有で5000円相当)

【必要投資金額】100株保有で48万2500円

システムリサーチ<3771>

【事業内容】トヨタ系製造業向けを中心にSIサービスなどを提供。
【権利月】9月末
【優待金額】100株以上で2000円相当
【必要投資金額】100株保有で22万8500円

アクトコール<6064>

【事業内容】賃貸住宅者向けに水回りのサービスを提供。優待などでは「パンとエスプレッソと」など独自路線。
【権利月】11月末
【優待金額】100株以上で1000円相当、200株以上で4000円相当
【必要投資金額】100株保有で9万600円

ビーアールホールディングス<1726>

【事業内容】関西以西中心とする橋梁系建設企業の中堅。関東進出後、全国展開を強化。
【権利月】3月末・9月末
【優待金額】100株以上で500円相当、1000株以上で2000円相当、1万株以上で3000円相当
【必要投資金額】100株保有で3万8700円

エストラスト<3280>

【事業内容】山口県中心としたマンション販売業社。福岡、九州へ攻勢。
【権利月】2月末
【優待金額】100株以上で2000円相当
【必要投資金額】100株保有で6万9300円

カナデン<8081>

【事業内容】三菱電機系の商社。FA、ビル設備、インフラ、デバイスなどを中心に展開。
【権利月】3月末
【優待金額】100株で1000円相当(5年以上保有で1500円相当、10年以上保有で2000円相当)、1000株で1500円相当(5年以上保有で3000円相当、10年以上保有で5000円相当)
【必要投資金額】100株保有で11万9800円

ケイアイスター不動産<3465>

【事業内容】北関東を中心に住宅1次取得者向けに販売。北欧風のデザインハウスが好調。
【権利月】9月末
【優待金額】100株以上で1000円相当、500株以上で3000円相当
【必要投資金額】100株保有で20万3300円

オープンハウス<3288>

【事業内容】東京・神奈川地盤の不動産企業。都心部の狭小地に強み。
【権利月】9月末
【優待金額】3000円相当(3年以上保有で5000円相当)
【必要投資金額】100株保有で32万8000円

日本取引所グループ<8697>

【事業内容】現物取引の東証とデリバティブの大証を合併。
【権利月】3月末
【優待金額】100株保有で1000円相当(1年以上保有で2000円相当、2年以上保有で3000円相当、3年以上保有で4000円相当)
【必要投資金額】100株保有で20万1600円

スター・マイカ<3230>

【事業内容】中古区分所有マンションへ投資し、賃貸と売却を組み合わせて物件運営。子会社で不動産仲介も行う。
【権利月】5月末
【優待金額】100株で1000円相当
【必要投資金額】100株保有で27万7000円

トライステージ<2178>

【事業内容】テレビ通販企業に媒体選択や販促企画などのダイレクトマーケティング支援などを行う。
【権利月】2月末・8月末
【優待金額】400株以上で1000円相当(年間2000円相当)、2000株以上で5000円相当(年間1万円相当)
【必要投資金額】400株保有で27万400円

テレビ東京HD<9413>

【事業内容】民放キー局5位。アニメ番組に定評があり、独自路線。
【権利月】3月末
【優待金額】100株以上で500円相当
【必要投資金額】100株保有で22万6200円

日本エスコン<8892>

【事業内容】京阪神中心に分譲マンション展開。関東強化へ。
【権利月】6月末
【優待金額】1000株以上1年以上で1000円相当(2年以上で3000円相当)、5000株以上1年以上で2000円相当(2年以上で5000円相当)、1万株以上1年以上で3000円相当(2年以上で1万円相当)
【必要投資金額】1000株保有で49万1000円

ティーガイア<3738>

【事業内容】日本全国、世界で携帯電話の1次代理店事業を展開。
【権利月】3月末
【優待金額】100株以上で3000円相当
【必要投資金額】100株保有で21万9100円

ダイトウボウ<3202>

【事業内容】商業施設、不動産事業が中核。アパレルやヘルスケアも展開。
【権利月】3月末
【優待金額】1000株以上6カ月以上で2000円相当(1年以上で3000円相当)、2000株以上6カ月以上で4000円相当(1年以上で5000円相当)
【必要投資金額】1000株保有で7万3000円

JSP<7942>

【事業内容】自動車用、食品容器用に使用される樹脂発泡素材の大手。
【権利月】3月末
【優待金額】100株で3000円相当
【必要投資金額】100株保有で32万4500円

投資する際のポイントと注意点

優待株へ投資をする際のポイントだが、クオカード以外の配当も加味して投資先を探すと、魅力が高い企業を探すことができる。上記の中でも、例えば配当利回りだとティーガイアの2.51%、ケイアイスター不動産の3.44%などは魅力があり、優待と合わせると実質的な利回りは高めだ。クオカード優待を探す際には参考にしてほしい。

また注意点として、2017年1月にクオカード優待を実施していたモリト<9837>が優待を廃止したように、クオカード優待は変更を加えやすいということを覚えておきたい。

そうはいっても、クオカード優待を新設する企業もこれから続々と出てくるはずだ。そのような銘柄には優待投資家の資金も流入することが予想されるので、先回りしてなるべく早めに仕込んでおきたいものだ。

いずれにせよ投資先を決める際には、企業の業績なども十分考慮した上で決めていく姿勢を忘れないようにしよう。

【株主優待シリーズはこちら】
(1) 株主優待はいつ買えばいいの?
(2) 「質の高い」優待情報を集める5つの方法
(3) 株主優待選びに必須の3基準
(4) 「株主優待の新設」で魅力が劇的に

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「 インカムライフ.com 」。著書に「 超優待投資・草食編 」がある。▶ この筆者の記事一覧

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