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(写真=PIXTA)

最適な投資方法には、現在のライフステージを把握し、これからのライフプランを見据えることが必要です。指標がなければ、まったくの更地からイメージだけを頼りに家を建てるようなものでしょう。モデルハウスを見て回り、理想の住まいを具現化するのと同様、投資する人物像を知ることが役に立ちます。ここでは、年代別に大きく分け、それぞれの投資方法の一例を解説していきます。

20~30代は、積極的に積み立てる投資を

「結婚」「子育て」「住宅購入」が20~30代のライフステージでは大きな影響を持ちます。何かと物入りで手持ちの資産を投資に回す余裕はないように思われますが、実は子どもがまだ小さいこの時期こそ、積極的に積み立て型の投資を行うタイミングといえます。

例えば、35歳から60歳までの25年間、毎月2万円を投資信託で積み立てていくとします。元本の600万円に対しての年率利回りが、
・ 3%なら、286万9,897円
・ 5%では、571万4,690円
というリターンを得ることができます。利回り1%にも及ばない預貯金と比べていかがでしょうか。

ここでさらに考えたいのは目的別の運用方法です。結婚や住宅購入のお金は、まとまった額で必要となるので、元本割れリスクの少ない投資商品を選びます。教育費は、進学時にはある程度が必要になるものの、子どもの現在の年齢によっては急がなくてもよいケースもあります。さらに老後に向けた蓄えは、時間がたっぷりありますので、今は思い切ってハイリスクハイリターンで運用するのも一案です。

一方、こうしたライフイベントを選択しない場合にも、転職や起業、留学、予期せぬ病気やケガによって、まとまった額が必要になることがあります。ハイリスクハイリターンな商品に堅実な投資商品も組み合わせることがリスクヘッジとなります。