ライン

2014年6月9日の東京株式市場でエイチーム株がソフトバンクなどを抜き売買代金で首位になりました。エイチームは、スマートフォン向け無料通話アプリ「ライン(LINE)」向けのゲームを開発しており、運営するラインの日米同時上場観測が買い材料となっています。ミクシィ(mixi)の株価が暴騰した後に一旦落ち着き、エイチーム株などライン関連銘柄に物色の対象が移っていたのですが、再び、6月17日には、ミクシィ株に資金が流れ、ストップ安で引けています。

6月17日、新興企業向け株式市場で、ミクシィが上値を追い、前日比3,000円(21.4%)高の1万7,040円とストップ高で引け、6月3日につけた年初来高値(1万4,980円)を2週間ぶりに上回りました。ミクシィの時価総額は2830億円超と、サイバーエージェントの時価総額を上回り、マザーズ市場で首位となっています。ミクシィは、スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」のダウンロード数の伸びへの期待から、2014年5月から株価が急騰しています。ミクシィの5月からの急騰から一旦落ち着きを取り戻した際に、投資家の物色が向かったのはライン関連株でしたので、6月17日のミクシィ株急騰の後、再度、ライン関連株へ物色が向かっていくことが考えられます。個別株の循環的な物色の動きが見られるのです。

エイチームは、スマートフォン向け無料通話アプリ「ライン」向けのゲームを開発しており、運営するライン(東京・渋谷)の日米同時上場観測が買い材料となっています。エイチームは7月決算であり、業績上振れの期待が高まっています。

ラインの上場観測で、ライン向けのゲーム開発をしているエイチームに目が行きがちですが、他にもライン上場の恩恵を受ける軽い動きをする銘柄があります。ライン@アカウントの代理販売、開設、運用支援サービスをおこなうネットイヤー、ラインの代理店で「ラインフリーコイン」を販売するアドウェイズ、ラインで使える「スタンプデコ」を手掛けるエムアップ、ラインにコンテンツ配信するメディア工房、イマジニアなどです。

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