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前回に引き続き、今回はいま非常に注目を集めているLINE(ライン)株式会社の上場説についてのまとめをお届けします。
前回の記事では、LINE株式会社上場説の背景や、LINEのビジネスモデルや現状についてのまとめをお届けしました。

今回の記事では、もしLINE株式会社が上場された場合のその後を占う参考として、ソーシャル王者のFacebookやLinkedinの株価動向の考察や、LINEの主なLINEの利用者世代(大学生)へのインタビュー、そしてLINE株式会社上場の関連銘柄についてお届けします。

参考: 市場を賑わすLINE(ライン)上場説とその影響【前編】~急成長モデルの裏側を追う~

◉FacebookとLinkedinの株価に学ぶ両者の違い


LINE(ライン)株式会社が株式上場された場合のその後を占うにあたり、FacebookとLinkedinの上場とその後の株価の値動きが参考になるかもしれません。

Facebookは世界中の投資家の注目を集めつつ、2012年5月18日に上場しました。しかしその株価は同年9月4日には公募価格38ドルの半値以下、17.73ドルにまで下落します。現在(2013年5月25日)は回復傾向にありますが、最盛期の頃の株価までは回復していません。
しかし、その一方で、Linkedinは上場時の公募価格45ドルを一度も割ることなく、2013年の5月21日には184.31ドルと最高値を更新しました。

両者の株価動向の違いですが、両社の持つビジネスモデルの収益性にあるといわれています。
Facebookは大きな市場の期待に対して、収益性や収益モデルという形では応えることができませんでした。一方、Linkedinは転職者と企業のマッチングなど確固たる収益モデルを確立し、良い意味で市場の期待を裏切り続けてくれました。2012年後半はソーシャル関連銘柄の多くが値を下げ、ソーシャルバブルの崩壊とまでいわれましたが、Linkedinはネガティブな影響を受ける事無く上昇を続けています。

今後、LINE株式会社が上場した場合、その収益性が市場の期待に応えられるかは重要な要素の一つでしょう。

参考:
崩壊したソーシャルバブル~バブル崩壊の仕組みと今後の注意点~
2012年にソーシャルバブルが弾けた3つの理由