現在カジノ合法化に向けた超党派の国会での動きが注目されている。「日本が観光大国へと変わり、インバウンド需要がますます旺盛になる」との観測から株式市場も盛り上がりを見せ始めている。

カジノがもし日本で合法化されれば、観光業だけでなく関連産業も大いに活気づくことだろう。訪日外国人を今後増加させる目論見とも相まって、合法化の波は着実に近づいている。

そこでカジノ産業に関連する株式銘柄を確認しておこう。カジノ関連銘柄は、テーマ株とも言われカジノ法案の話が出ると、思惑により株価が急上昇する。2013年からは多くのカジノ関連銘柄が大幅な上昇を見せたことは記憶に新しいところだ。

今回はこれまでにカジノ関連銘柄であることから派手な値動きをした企業を中心に9銘柄を選定してみた。

なお株価と割安指標であるPERとPBRは10月26日の終値(PERとPBRは割安度合いを測るための指標。この指標が低いことは割安であることの一つの条件となっている)

1 ユニバーサルエンターテイメント <6425>

【業務内容】パチンコの大手。米国ウィン社と組みカジノホテルを経営するも現在は係争中。マニラでカジノリゾート業務を展開している。
【株価】3230円
【PER】25.76倍
【PBR】1.06倍
【注目点】エンターテイメント系銘柄の大御所だが、時価総額(企業の規模)が大きいため大幅な上昇はしづらそうだ。安定的で長期的な上昇を期待したい。

2 イチケン <1847>

【業務内容】商業施設の内装建設を手掛ける。マルハン(パチンコホールなど)系。
【株価】310円
【PER】6.61倍
【PBR】1倍
【注目点】割安でかつ時価総額も小さいため株価が動き始めると一気に上昇する傾向がある。業績も通期上振れの予想となっている。

3 日本金銭機械 <6418>

【業務内容】紙幣識別機や硬貨計数機などの貨幣処理機の大手、米国向けが主流。
【株価】1510円
【PER】63.66倍
【PBR】1.45倍
【注目点】2013年には株価を800円代から2300円代へと3倍近くに膨らませた経緯がある。2016年7月安値の737円からすでに2倍となっているなど動き始めているので、手掛けるのであれば上手く波に乗りたいところだ。

4 テックファーム <3625>

【業務内容】アプリや各種システム受託を行う。カジノ用決済用のシステムも手掛ける。
【株価】2136円
【PER】算定不可
【PBR】6.61倍
【注目点】カジノ関連の大本命。2014年には株価を一時3970円まで膨らませた経緯がある。時価総額が138億と小さいため、今後の上昇も期待できそうだ。

5 オーイズミ <6428>

【業務内容】パチンコスロット用のメダル貸機、補給回収システム等が柱。
【株価】749円
【PER】25.69倍
【PBR】1.13倍
【注目点】カジノ関連だが、業績は安定的。いまだ割高とはいえない水準に株価がいるので上振れ余地が十分にありそうだ。

6 ゲームカードジョイコ <6249>

【業務内容】遊技機用プリペイドカードシステム大手。
【株価】1217円
【PER】算定不可
【PBR】0.45倍
【注目点】企業業績の悪化が足かせとなっている。今回のカジノ合法化の波にのって下落トレンドからの脱却を目指したい。

7 平和 <6412>

【業務内容】パチンコパチスロ機の大手、同時にゴルフ事業も運営。傘下にPGM.
【株価】2426
【PER】7.96倍
【PBR】1.18倍
【注目点】割安で安定した値動きをする平和。株主還元にも力をいれているため、配当も年間80円なのは魅力的だ。長期目線で保有するのもありか。

8 グローリー <6457>

【業務内容】硬貨・紙幣処理機で国内の半分のシェアを握っている。遊技市場向けカード装置などを展開。
【株価】3490円
【PER】28.66倍
【PBR】1.26倍
【注目点】連続増配が魅力だが、足元は為替による損失が響き減益な模様だ。隠れたカジノ関連としてチェックしておきたい。

9 コナミHD <9766>

【業務内容】家庭用ゲーム機が主力だが、米国やオーストラリアにカジノ用機械を販売。
【株価】4175円
【PER】37.64倍
【PBR】2.63倍
【注目点】ゲーム用が主流。関連銘柄の中では最も安定度は高いが、その分カジノ合法化による恩恵も限定的か。安定的に資産を運用したい人向けの銘柄だと言える