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(写真=Thinkstock/Getty Images)

英アトムバンクが「世界一リラックスできるATM空間」を、ロンドンの「ドレイ・ウォーク・ギャラリー」内にオープンさせた。

ATM機の利用に訪れた消費者は、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による生演奏の音色を楽しみながら、ゆったりと出金から預け入れ、振込まで行える、現実性と非現実性が不思議なバランスで交差するユニークな顧客サービスだ。

リラックスATMからAirbnbホスト支援まで 新たな顧客サービスに注目

英国初のモバイル専用銀行として、2014年に設立されたアトムバンク。今年のサービス開始以前から、生体認証ログインシステムの採用や「銀行版UBERを目指す」といった発言などで話題を呼んでいた。

マーク・マレンCEOはアトムバンクを「影響を受けるのは既存の銀行ではなく、テクノロジー企業」と表現。テクノロジーに精通した技術チームと金融知識と経験豊富な頭脳チームが、デジタル化によって消費者の生活をより快適なものへと創り変えるために、斬新かつ実用なアイデアに取り組んでいる。

ATMをリラックス空間にという発想は、アトムバンクが英世論調査会社、YouGovの協力を得て実施した調査から、「多くの英成人にとって、ATM機の利用がストレスとつながっている」ことが発覚したためだ。回答者の85%が自分の口座残高をまったく把握しておらず、29%が「残高のことを考えるだけで不安感から吐き気がする」と回答している。

そこで数々のポップアップ・ストアやイベント(期間限定の仮店舗)が開催されている
ドレイ・ウォーク・ギャラリーに、オーケストラ演奏と柔らかい照明で包まれた究極のリラックス空間を提供し、消費者が少しでもくつろいでATM機を利用できるように支援するという戦略にでたというわけだ。

残念ながらこのリラックスATM空間は、11月16日限定の特別イベントだったようが、アトムバンクのこうした一風変わったアプローチ法が、ライバル銀行にとってまったく新しい視点から顧客サービスを見直す切っ掛けになると期待できる。

すでに次世代オルタナ銀行による「目からうろこの顧客サービス」戦略は始まっている。一例を挙げると、アトムバンクの創設者、アンソニー・トンプソン氏がかつて会長を務めていた英メトロバンクは、共有エコノミーを支援すると同時に、顧客にとっても利益をもたらすサービスを開始。メトロバンクの住宅ローン顧客は、Airbnbを始めとするサイトをとおし、最長年間90日まで自由に民泊施設として空き部屋を貸しだせる。

今後も数々の斬新な顧客サービスが生まれてくることだろう。(ZUU online 編集部)

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