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梅雨入り前の5月に急に温度が上昇し連日、ニュースとなりました。国内でも6月3日に北海道音更(おとふけ)町では全国最高の37.8度となり90年ぶりの道内最高気温を記録するなど、梅雨前に日本列島各地で猛暑日となりましたそれは日本だけではなく5月29日にはなんと北京でも41.1度を記録しています。こういった暑さとともに売上げを伸ばす企業、本格的に暑くなる「夏」の関連銘柄のことをサマーストックと言います。梅雨とともに暑さは落ち着きを取り戻しました。これから紹介するのは梅雨明けまでに是非とも確認しておきたい銘柄です。


気象庁が発表する3ヶ月予報

気象庁では3ヶ月予報を毎月25日頃に発表しています。2014年5月の発表は23日にされました。その内容によると8月は北日本で平年並または低い確率がともに40%となり、西日本は平年並または高い確率が40%とのことでした。つまり大雑把に言うと北日本は涼しく、西日本は暑くなる「北冷西暑」、もしくはそれぞれが平年並になるとの予報です。

また、2014年は5年ぶりのエルニーニョ現象発生により比較的冷夏になるとも連日の報道で耳にされた方も多いのではないでしょうか。つまり、冷夏との予想の今こそが夏銘柄購入のチャンスとなります。誰もが冷夏と思っている最中、暑い夏になれば夏の関連銘柄が大きく上昇すると予想されます。投資家ジョージ・ソロスは「大衆は常に間違っている」と言い、格言には「噂で買って事実で売る」ともあります。今年は冷夏だからサマーストックに価値はないと早合点してはいけません。予報は変わる可能性があります。そういった状況も踏まえてサマーストックをチェックしておきましょう。


夏と言えばこの銘柄

「夏」から単純に想像できるのはエアコン、ビール・飲料、アイスクリーム、冷感グッズ、日焼け止め、喫茶店関連業界です。中でも注目は熱中症関連と言われるエアコン、飲料でしょう。>梅雨が明け真夏日となれば、連日のように「熱中症」と報道され多くの方の意識が向けられます。

エアコン業界ではダイキン〈 6367 〉が注目株です。CEOも変わり海外展開が加速化しています。アメリカ空調大手のグッドマン社を買収してから世界レベルの成長軌道にのっており、その販売網から省エネ商品が拡大販売されています。さらにR32冷媒と言われる環境負荷の少ない新商品が新興国へ導入、2014年3月期には6年ぶりの最高益を記録しています。また、同社は創業90周年を迎えることから記念配当として10円、2015年3月期にはあわせて年間70円を予定しています。他エアコン関連企業は日立〈 6501 〉、東芝〈 6502 〉、三菱電機〈 6503 〉、パナソニック〈 6752 〉、富士通ゼネラル〈 6755 〉、ツインバード〈 6897 〉などがあります。

飲料関連で好調なのは伊藤園〈 2593 〉です。2015年4月期は市場コンセンサスを上回り増収増益の予想。野菜飲料の「1日分の野菜」、コーヒーの「TULLY'S COFFEE」シリーズが好調を維持。昨年6月から発売された健康茶飲料「ヘルシールイボスティー」、今年3月から発売された希少糖使用の梅ソーダ「希少糖ソーダ」などの販売も順調です。夏になれば定番の「お〜いお茶」シリーズや健康ミネラルむぎ茶の売上げ増が見込まれます。

清涼飲料関連だと、サッポロHD〈 2501 〉、アサヒ〈 2502 〉、キリンHD〈 2503 〉、コカコーラ系〈 2579 2580 〉、サントリー食品インターナショナル〈 2587 〉、ダイドードリンコ〈 2590 〉、ジャパンフーズ〈 2599 〉、JT〈 2914 〉、大塚HD〈 4578 〉などがあります。外出時のマイボトルで考えるとドウシシャ〈 7483 〉、象印マホービン〈 7965 〉などからも目が離せません。