まだまだ朝晩は寒いのですが、日中は陽が出ると暖かくなって来ました。株式市場は日米ともに調整となっていますが、大きく下押すというよりは単純に持ち高調整の売りであり、先物と現物の入替の売りが出ているということではないかと思います。加えて配当や株主優待を得た後の手じまい売りも嵩んでいるということなのですから、そろそろ一巡となるのではないかと思います。

ただ、それまでは出るか出るかと疑心暗鬼になり、手仕舞い売りを急ぐということになりかねませんが、12月決算銘柄など3月決算以外の銘柄が案外底堅さが見られるところを見ると特に心配するほどの下落はないのではないかと思います。小型銘柄も上がりすぎた分が剥げているということですから、業績動向を見ながら注目して行けばいいと思います。

米国株が堅調となったことや為替が円安になったことで本日の日本市場は買い先行となりそうです。月末・期末に加えて週末ということでもあり、持ち高調整の売り買いなどで振らされる場面もあるのかもしれませんが、手仕舞い売りが一巡となった感があれば買い戻しやお化粧買い期待などから買いが優勢となりそうです。小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうです。

19,000円台はキープできそうだという雰囲気になって来ました。19,000円を意識するところでは買い戻しなども入るということなのでしょう。ただ、逆に上値を買い上がる材料もなく、配当取り後の手仕舞い売りも嵩んで来そうで上値も限定的となりそうです。買い戻しを急ぐ動きが強まれば上値を試すことになるのでしょうが、いずれにしても19,000円台前半での動きが続きそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

月曜日は売りが止まったかと思ったのですが、昨日も再度売られたということであれば、やはり現物株に絡んでの外国人の持ち高調整が出ているということなのではないかと思います。円高一服となれば、そうした動きも取り難く、底堅さを確認しての反発となりそうです。

月替わりとなってから冴えない展開となっています。配当や株主優待を得たあとの手仕舞い売りも上値を押さえる要因となっているということでしょうし、以前から述べているような先物と現物に絡んでの「裁定取引」のような配当取りの動きが指数を押し下げているということでしょう。いずれにしても一過性のものであり、ここはいったんは買い下がりということで良いのだと思います。ただ、信用取引での買いが多いので上値も重いと思われ、当面は19,000円を挟んでの値動きが続くのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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