2015年3月期の増収増益を牽引するものは?

2015年3月期の増収増益を牽引するのも、もちろんモンストですが、売上高400億円のうち300億円超、営業利益100億円のうちおよそ90億円をモンストで稼ぎ出す計画です。モンストの月商が6月に26億円まで伸び、それからは横ばいを維持するというもので、通期計画を出したのは、少なくとも1年間、遊んでくれるようなユーザーを掴んだと思っているからのようです。


グローバル展開への戦略

2014年度についてはモンスターストライクのグローバル展開が大きなポイントであり、注力していくとのことで、同日より海外展開の第1弾として台湾の配信を開始しており、すでに中国テンセント社(Tencent)による中国、香港、マカオに向けの配信も発表されていますし、今期は海外展開を積極化する方針としています。日本のコンテンツが広く親しまれている台湾では、言語を翻訳するだけの対応で中国向けはキャラクターの性質から、中国人が自然に受け入れられるように全面的にローカライズして配信するようです。海外での売上高は、今期計画に織り込まれていません。

これまでの王者であるパズドラも、海外展開についてはようやく成功の兆しが見えてきたところで、一時期は窮地に追いこまれ人員削減にまで手を付けたミクシィでしたが、このたった1つのゲームのヒットによって状況は大きく変わったと言えます。国内では引き続きモンスターストライクの宣伝を打ち続けるとともに、新規サービスをリリースしていく方向です。振り返ればFind Job、mixi、そしてモンスターストライクと、常に新しい価値を生み続けている会社であり、社内体制についても、新社長になることが発表されている森田氏が自ら人事部門長も兼任し環境整備を行い、さまざまなサービスを展開していく意向を示しています。


2015年3月期の業績予想

そして2015年3月期の業績予想も発表。通期で売上高400億円、営業利益と経常利益ともに100億円、当期純利益を60億円と大幅な増収増益を見込でいます。この売上高は既存事業での予想であり、モンスターストライクの海外売上や新規事業を含んでいませんが、それでも足元を見れば十分達成可能な数字と考えられてます。7月以降も月商の拡大が続くことでこの計画も上回る可能性があり、パズドラは月商100億円を軽く超えていることから決してありえないことではないと言えます。

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