グローバルECの強化

世界最大のスポーツ用品メーカーであるナイキのEC部門売上は、約420億とアディダスの2倍です。しかしながらその成長率は約23%とアディダスを大きく下回っています。売上ベースではナイキに劣るアディダスですが、EC部門ではアディダスが驚異的な成長率を見せています。このことから2013年11月、ナイキはNike.comにオンラインストアを開設しました。これまではZOZOTOWN内に公式ページを設けてきたのですが、オフィシャルサイトにEC機能を導入したのはこれが初めてです。このオンラインストアでは、ナイキブランドを存分に体験できる仕上がりとなっており、カテゴリごとにナイキのプロダクトを見たりレビューを読んだりと、後日購入するためのプロダクト情報をサイト上のロッカーに保存することも簡単にできます。また、Nike+のデータを確認したり、NIKEiDでプロダクトをカスタマイズすることもNike.com上で可能となっています。新しいNike.comのオンラインストアは最高のエクスペリエンスを、日本のアスリートたちに提供してくれるものといえます。このオンラインストアは、モバイルデバイスへも最適化されているためスマートフォンでも利用が可能となっています。

ECを軸に直販サイトや開発スピードの強化が必要

現在消費財ブランドのEC重視の傾向が顕著であり、特に欧米のブランドは、ECを軸にしたグローバル展開、アジア進出を強化しているブランドが多いといえます。アジアではようやくECの市場ができつつある状態で、まだまだ開拓の余地が残っている有力な市場は多いと言えるでしょう。

その地域に合った直販サイトや開発スピードの強化などを行ってECを軸に進出することで、日本企業が世界の潮流に遅れることなくグローバル戦略を強化することが可能であるということが言えます。ナイキのような独自性にこだわりを持ちつつ、ECを強化することが今後のるローバル戦略の鍵となると言えるでしょう。

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