投資で失敗しない人などいない。
その失敗は墓場まで持っていけ。

それが私の持論だ。「どうすれば失敗を取り返せるか?」そんな相談をしたところで、誰もあなたにとって本当に役に立つ回答を示してはくれないだろう。家族に相談したところで、話がこじれてあらぬ方向へ行ってしまうだけだ。

投資で大損……それはそれで良いではないか。まずは受け入れよう。何より冷静になることが大切だ。

投資で損をして「家族との絆」を深める?

投資,失敗
(写真=Thinkstock/Getty Images)

そもそもこんなタイトルで文章を書こうと思ったのは、ある雑誌の記事が発端だ。「投資で大損したときにあなたならどうするか?」実に興味深いテーマだ。この問いかけに対して著名なFP(ファイナンシャルプランナー)が回答している。

「投資で損失をだしたことを家族に相談しましょう。
そうすることによって家族の絆が深まります」

この答えにはさすがに大笑いしてしまった。
すべてのFPがこんなアドバイスをするわけではないだろうが、一体全体どこまでお目出たいんだ。これじゃ、まるでお涙頂戴の昭和の家族ドラマじゃないか。

「実は、父さんが銀行で買った投資信託の運用成果が悪くて大損してしまったんだ。すまないが、今日から家族みんなで節約生活だ。携帯電話のプランを安いものに変えよう。テレビの有料放送も解約しよう。みんな協力してくれ」

「わかったわ、お父さん。みんなで協力するから、いつかこの損を取り返して、株の優待でワクワク生活を始めましょうね」

「うん、僕もお父さんに協力するよ」

「良かったわね。投資信託では損をしたけれども、お金では買えない家族の絆を深めることができたわ」

そんなバカなことがあるはずがない。
私はどうにもFPという人の主張を素直に聞き入れることができない。彼らの主張は確かに正論だ。投資の大損はどんなに嘆いたところで元には戻らない。だったら、それを前向きに活かそうというのは建設的で素晴らしい発想だ。しかし、これって本当に現実的なのだろうか。なんだか無責任だと思うのは私だけだろうか。

勝者はたとえ損をしても「○○」がある

投資で100%の勝率などあり得ない。たとえトータルでは勝っている人でも、負けが込んでいる時期もあるし、失敗もする。

投資が上手くいっていないとき、人はどうやってその局面を乗り越えているのだろうか? 私は銀行員として金融商品の販売に携わり、数多くの投資家に接してきた。その経験から言わせて頂くと、大きく2つのタイプに分けることができる。

すなわち、「いつか風向きは変わる」とのんびり構えているタイプと、不安に駆られるタイプの2種類だ。両者を比較すると、どちらのタイプが勝っているか。それは間違いなく前者だ。

前者がのんびりと構えているのにはワケがある。単純に性格だけの問題ではない。彼らは負けは認めつつも、あえて撤退しない選択をしたのである。換言すれば「余裕がある」ということになる。そう、たとえどんな修羅場であっても「余裕がある」人間は強い。

損失をだしたとき「やってはいけない」こと?

件のFPは「運用の損を運用で取り返そうとしないこと」とも指摘していた。その点について異論はない。投資には冷静な判断が求められることは確かである。

「損失を取り返そう」という気持ちが強いほど、冷静な判断ができなくなる。つい無謀でリスクの高い取引をしてしまう。そんな時には決まって勝てないものだ。

だが、あえて私は言いたい。「運用の損は運用で取り返せ!」と。なぜなら運用の損失は他で取り返すことは不可能だからだ。

30代、40代のサラリーマンが小遣い銭で買った投資信託で損失を出したところで大した問題ではない。それならば、十分に給料でリカバリーできるだろう。しかし、退職金をつぎ込んで買った投資信託ならどうだろう。退職し給料が入ってこなくなった年金生活者が運用の損を「運用以外で取り返す方法」などあるだろうか。実際のところ、彼らが運用の損失を「運用以外で取り返す」ことなど不可能なのだ。

失敗の後にこそ、チャンスが訪れる

「まずは負けを認める」これが何より重要だ。
そのうえで最も適切な敗戦処理を考えなければならない。

運用損は運用でしか取り返せない。しかし、運用資金を溶かしてしまっては再起不能になってしまう。再起を図るためにはとにかく冷静になること。時として勇気ある撤退も必要だ。案外ここまでは多くの人が実行できるものだ。

重要なのは、次のチャンスは必ず手にすることだ。「運用の損失を運用で取り返そうとしない」と決めてしまうと、このチャンスに乗れなくなってしまうことが往々にしてある。損失を出せば、誰だって慎重になるものだ。だからチャンスをみすみす見逃してしまう。

だからこそ、私は声を大にして言いたい。運用の損失は運用でしか取り返せない。失敗の後にこそ、チャンスが訪れるのが相場なのだ。(或る銀行員)

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