今週は重要イベント目白押し

今週は重要な発表、イベントが目白押しだ。ISM製造業景況指数、雇用統計といった米国の重要経済指標の発表に始まり、イングランド銀行の金融政策委員会の開催、アップル(AAPL)とトヨタ自動車 <7203> という日米の時価総額ナンバーワン企業の決算発表、さらに安倍内閣の内閣改造、北朝鮮のミサイル発射問題への対応などマーケットのセンチメントを一変させかねない重要イベントばかりである。足元の日本市場は膠着感が非常に強いが、これらの材料をきっかけにレンジ相場大きな変化が出る可能性に注意しておいたほうが良いだろう。

本レポートでは、株価の季節性に着目し過去10年間8月に好パフォーマンスだった銘柄をご紹介したい。

過去10年のうち8月に9回上昇した銘柄とは

東証1部・2部・マザーズ上場銘柄のうち、過去10年間の株価データを取得できた2,090銘柄について7月末と8月末の株価を比較した騰落回数を算出した。表1の通り、過去10年間8月にすべて上昇した銘柄はなかったが10年のうち9年で上昇した銘柄が6銘柄あった。

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表2で紹介したとおり、過去10年間で8月に9回上昇したのが、コモ <2224> 、カゴメ <2811> 、キッセイ薬品工業 <4547> 、理想科学工業 <6413> 、レック <7874> 、スクウェア・エニックス <9684> の6銘柄である。中でも平均上昇率が特に高かったのが理想科学工業(9.4%)とスクウェア・エニックス(7.5%)であった。今年の8月も過去の傾向通りとなるかどうかはわからないが、1つの参考として株価をウォッチしていただければ幸いだ。

なお、4月や7月にも本レポートと同様の趣旨のレポートを書かせていただいたが、それをお読みいただいたお客様から以下のご感想を賜った。

「日本電産を本日売却して5%の利益になりました。4月には富士通ゼネラルで10%の利益を上げることができました。今後もこのような企画を継続して下さい。」

もちろんレポートで紹介した銘柄のパフォーマンスがどうなるかはわかりませんし、たまたま過去の傾向通りになった可能性もありますが、お客様からこのようなご感想をいただけることは執筆者としてこれ以上ない喜びです。励みになるご投稿本当にありがとうございます。

益嶋 裕
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部マネージャー

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