2017年8月3日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

現在の米ドル/円は典型的なドル安・円安の同時進行となっており、方向感の出にくい相場となっている。先日110.00円を一瞬割ったものの、その後111.00円には届かず、といった現象がそれを象徴している。明日に米雇用統計を控えているが、雇用統計後に大きく流れが変わる可能性は低いだろう。現在の米ドル安の背景としては、以下の3つが挙げられる。1つは、米国のインフレ鈍化による利上げ期待の低下。次にトランプ政権への不信感。そして最後は、ECBの政策正常化観測だ。米国の利上げ期待を再浮上させるには、大幅な上昇や、よほどのサプライズなどがない限り現状では厳しいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

向こう1週間の予想レンジとしては、米ドル/円が109.50~111.50円、ユーロ/米ドルが1.175~1.215ドル付近。現在の面白みのない米ドル/円に比べると、今は動きのあるユーロ/米ドルのほうが投資妙味が感じられる。2015年辺りから長らく続いたBOX相場を上抜けし、1.16ドル台、1.17ドル台を抜けている。さらに1.2ドル台は通過点となりBOX相場前の1.25ドル台付近までは、このまま上昇を続けるとみている。現在は米ドル/円よりもユーロ/米ドルに注目したい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。 @KandaTakuya

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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