昨年第1回が開かれ日本代表のユニファが世界一となった、世界最大級のスタートアップのビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」。今年は規模を拡大し、20カ国以上30地域で地域大会(予選)が開催される。本選は2018年5月11日に米国サンフランシスコで開かれ、30企業が登壇する予定だが、これに向けた日本の地域大会に挑戦する企業の募集が始まった。
主催団体の代表を務めるFenox Venture Capital(フェノックス・ベンチャーキャピタル)のアニス・ウッザマン氏や、コンテストを支援するインフォテリアの平野洋一郎社長、第1回グランプリのユニファ・土岐泰之代表らが8月8日会見し、第2回大会の概要を説明したほか、鼎談してコンテストの意義を強調した。(濱田 優・ZUU online編集長)
8月31日のブラジル大会で熱戦の火ぶたが切って落とされる
「1億人のスタートアップエコシステム関係者にリーチする」とうたうこのイベント。今年の地域予選は8月31日、南米ブラジルでスタート。その後、南ア、インドネシア、イタリア、スペインと続き、アジアでは台湾に11月16日、中国が12月、韓国12月22日、インド12月29-31日に開催される。翌18年にも地域予選は続き、バングラデシュ、フィリピン、マレーシアや欧米などで開催される。
日本では9月17日まで挑戦企業を募集、書類選考結果は10月4日に発表。選ばれた10社が10月18日、東京国際フォーラムで開かれる地域大会に登壇、世界大会への切符をかけてピッチを行う予定だ。日本大会では今年新たに、CAC HoldingsによるCAC賞(賞金5000万円)が設置されたが、これは必ずしも日本の優勝企業に贈られるわけではないという。
グローバル展開したいスタートアップの発射台となる
昨年はスマート保育園構想を掲げるユニファがグランプリに選ばれ、賞金100万ドルを手にした。同社は、ロボットやIoTを活用した園児の見守りサービスなどを手掛けるスタートアップで、保育園児・見守りAI MEEBO(ミーボ)などを提供している。
外国からも含めて問い合わせが増えたという同社の土岐代表は、グランプリに選ばれた後の変化として、「人材の応募件数が約5倍以上になったほか、メンバーの『世界ナンバーワン』というものへのスタンス(意識)が変化した。またビジョンである『スマート保育園』への共感も促進されたと思う」などと話した。
土岐氏はこうしたコンテストの意義として、「グローバル展開を目指すスタートアップにとって、(世界に飛び出す)発射台は非常に重要。広くアピールもできることも大きい」などと話した。
このイベントを通して「世界中のスタートアップをつなぎたい」というウッザマン氏は、登壇した企業はグランプリに選ばれなくてもほとんどが結構な額の資金調達できている、などとししたうえで、「登壇した企業はみなチャンピオンだ」と指摘。日本に留学経験があることから特別な思いがあるといい、「日本のスタートアップからの多くの挑戦を期待している。ゆうに100社は超えて欲しい」などと話した。
ただ自身は、ベンチャーキャピタルの代表を務めるが、「参加企業に対してはニュートラル。審査はフェアであるべきなので、フェノックスは審査には関わらないし、有望な企業があっても、投資はあくまで世界大会が終わってからにしている」と説明した。
インフォテリアの平野社長も登壇、ルール概要などを説明したほか、スタートアップ支援の必要性を強調した。「
スタートアップワールドカップ2018
」の日本地域予選は、10月18日にアドテック東京との共催で東京国際フォーラムで開催される予定だ。挑戦したい企業の応募はこちらから。
http://www.startupworldcup.io/japan-application
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