昨日の海外時間には、コーン米NEC委員長辞任の噂(否定された)とバルセロナで発生したテロを嫌気してリスク回避の動きで円買いが強まりました。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

欧州時間序盤から、特段の新規材料はありませんでしたが米長期金利が堅調に推移する中全般的にドル買いが優勢となって、ドル円は110.20円付近まで上昇し、ユーロドルは1.1680台まで下落しました。その後欧州中央銀行(ECB)議事要旨が公表されると、

「資産買入れは依然として主要な政策手段」
「特に外為市場をはじめとする金融市場の将来のリプライシングについて、オーバーシュートの可能性を懸念」

などとされたことからユーロが一段安となって、ユーロドルは1.1660台まで下落しました。この間ユーロ円も128.50円台まで下落しています。

NY時間にはいってからは、コーン米NEC委員長が辞任するのでは、との噂が市場関係者の間で広まり(後に否定された)米長期金利が低下を始める中、ドル売りが強まって、ドル円は109.60円台まで下落し、ユーロドルは1.1740台まで上昇しました。

その後ドル円は一旦110.00円台まで反発しましたが、東京時間午前0時過ぎに「バルセロナでバンにより多数の死傷者」と報じられ、その後バルセロナ警察が「バンの事故はテロリストによる攻撃」と発表したことからリスク回避の動きで米長期金利の低下と株価の下落、円買いが強まって、ドル円は109.40円台まで、ユーロ円は128.20円台まで下落しました。この間当初ユーロドルは1.1740付近のもみ合いが続いていましたが、NY時間引けにかけて1.1710台まで軟化しました。

東京時間にはいって、海外市場の流れを受けた日経平均が下落していることから円買いが優勢となっています。

今日の海外時間には、独・7月生産者物価指数、ユーロ圏・6月経常収支、米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)の発表のほかカプラン・米ダラス連銀総裁の講演が予定されています。

昨日引け時点でのFF金利先物による年内のFOMC追加利上げ確率は約42%、一回目の利上げの確率が50%を超えるのは2018年6月となっています。(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライム byGMOチーフストラテジスト。

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