10月の好パフォーマンス銘柄は

今月も毎月ご紹介している月別の過去の好パフォーマンス銘柄をご紹介しよう。今回はもちろん10月の好パフォーマンス銘柄である。東証1部・2部・マザーズ上場銘柄のうち、過去10年間の株価データを取得できた1,892銘柄について、9月末と10月末の株価を比較した騰落回数を算出した。表2の通り、過去10年間10月に10年とも上昇した銘柄はなかったが10年のうち9年で上昇した銘柄が2銘柄、8年で上昇した銘柄が36銘柄あった。また、反対に過去10年10月に1回も値上がりしていない銘柄が6銘柄あった。それぞれご紹介したい。

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表3に示したように、過去10年のうち9年で上昇したのは日立国際電気 <6756> 、東京建物 <8804> の2銘柄であった。特に日立国際電気は過去10年間の10月の平均上昇率が8.3%という高リターンとなっている。日立国際電気は海外ファンドによるTOBが行われる予定だったが、株価上昇により見送られ、その後別ファンドが株式を買い付けるなどして足元で株価が急騰している。ややイレギュラーな銘柄だが今後の推移に注目したい。

10年のうち8年で上昇したのは36銘柄あり、うちイー・ギャランティ <8771> 、バナーズ <3011> 、タカラレーベン <8897> 、ビューティ花壇 <3041> の4銘柄は過去10年の平均上昇率10%を超える高リターンだ。過去のアノマリー通りであればこれらの銘柄は10月の株価上昇が期待できるかもしれない。

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では続いて、過去10月に不調だった銘柄もご紹介しよう。以下表4に示したクレアホールディングス <1757> 、大盛工業 <1844> 、アヲハタ <2830> 、巴工業 <6309> 、ナカバヤシ <7987> 、泉州電業 <9824> の6銘柄は過去10年10月に1度も上昇していない。ナカバヤシと泉州電業は貸借銘柄であるためマネックス証券で信用取引を活用し空売りを行うことも可能である。

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