週末のマーケット動向としては、スペイン・カタルーニャの独立の是非を問う住民投票が意識され、地方政府が賛成票は90%に達したと発表しました。住民投票自体を違憲とする中央政府との間で混乱が増幅するとの見方が強かっただけに、週明けのマーケットにてユーロ安の影響が限定的であったことは、再度ユーロの上値追いを示唆しているのかもしれません。

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(写真=PIXTA)

29日に発表された米・8月PCEコア・デフレータは、前年比+1.3%となり、2015年11月以来の水準に伸びを一段と鈍化させたものの、ドル売りは限定的になっており、下値の底堅さがうかがえます。ドル、ユーロ共に弱いファンダメンタルが示されたものの、それでも強い基調を維持していることを考えると、ドル円、クロス円に関しては押し目買いの戦略が機能するのではないでしょうか。

また、2018年2月に任期満了を迎えるイエレン・FRB議長の後任として、タカ派寄りのウォーシュ・元FRB理事が有力視されており、現在のFRBの金利見通しである「2018年中に3回の0.25%利上げ」を織り込む流れが強まるとの期待感が浮上すれば、更にドル円は上昇しそうです。9月の仕掛けでは、113円前半で上値が抑えられましたが、7月高値である114円半ばまでは十分可能性がありそうです。

本日は、英・9月製造業PMI、米・9月ISM製造業景況指数などの経済指標が予定されています。

本日の推奨通貨ペアとしては、ドル円、クロス円の押し目買いですが、その中でもポンド円の押し目買いを推奨します。多少の下抜けはあるものの、150円の大台がサポートとして機能していることもあり、心理的にもテクニカル的にも意識されやすい水準になっています。また、比較的方向性が出ている時にボラティリティが高いことも魅力的です。149円半ばを下抜けたラインを損切りラインに設定し、150円前半での押し目買い、152円後半を利食い水準の戦略に妙味がありそうです。

FF金利先物による年内のFOMC追加利上げ織り込み度は約78%になっており、金利選好資金のドル買いが入りやすい状況になっています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。

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