今朝出社するときは雨は止んでいましたが、ムシムシとして不快指数が高い感じです。株式市場は堅調な地合いが続いているのですが、何ともすっきりとしない感じです。米国の景気が好調ということなのでしょうが、その割には米国でも小売り銘柄などが冴えないことも気になりますし、日本の債券金利が上昇しているのも気になります。

また、政局の混乱を嫌気する動きも出てくるのかと思ったのですが、さほど取りざたされるということでもなく、すっきりとしない感じです。昨日、20年前の山一証券の廃業の話になったのですが、山一證券の社員は社長が泣いたおかげで皆の同情を集め、「悲劇のヒーロー」扱いされたのですからまだまだ恵まれていると思います。当時は三洋証券など他にも倒産、廃業した証券会社や銀行も多かったのですが、なぜか山一だけがもてはやされたというような印象です。業界内で見ると山一だけ特別ということでもないのですから、山一だけがもてはやされるのは何とも不思議な感じです。「20周年」ということで取りざたされるということもあるのでしょうが、それよりも「ブラックマンデー30周年」が大きく取り上げられる方が今の相場にマッチしているのではないかと思います。

米国株高を受けて買い先行となりそうです。高値圏での保ち合いから上に放れるかどうかということなのですが、配当取り後の手仕舞い売りなどもあって上値は重いのではないかと思います。上値の重さが見られると昨日同様に堅調ながらも冴えない展開になってくるのではないかと思います。個別に好業績が期待されるものなどが買われるということなのだと思います。

20,500円を超えてくるかどうかということになりそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物もある意味では上値が重いという感じでもあり、20,500円を超えれば超えたで達成感からの手仕舞い売りが嵩むということもありそうです。9月21日のように手仕舞い売りが嵩むかどうかということなのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日は日経平均は堅調でしたが、ファーストリテイリング <9983> やファナック <6954> など一部の指数に影響の大きな銘柄が高かったことで指数を押し上げた面もありました。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も堅調ながらも上値が重いという感じで、円安の割には上がらないという感じです。ユーロに対して円高となっていることや政局の混乱などを嫌気している面もあり、米国株が高いうちは良いのでしょうが、いったん手仕舞い売りに押されると一気に調整ということもありそうです。

本日も上値は重いのではないかと思います。米国株は堅調ですが、日本市場は政局の混乱などを嫌気する動きも出てきそうですし、自動車のリコール問題などもあり、上値は重いと思われます。買い戻し一巡後に20,500円を超えていないということになると手仕舞い売りに押されるということになりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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