昨日の海外時間には、米長期金利が低下してドル売りが一旦強まりましたが、NY時間午後には米長期金利が反発してドル円も買い戻されました。一方スペイン・カタルーニャ自治州の独立問題は、独立宣言が一時停止されたことでユーロ買いが強まりました。

昨日の海外市場

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(写真=PIXTA)

欧州時間、特段の新規材料はありませんでしたが、米長期金利が低下したことから全般的にドル売りが優勢となってドル円は112.20円台まで下落し、ユーロドルは1.1800台まで上昇しました。しかし米長期金利が下げ止まってやや反発すると、ドル円は112.40円台まで上昇し、ユーロドルは1.1770台まで下落しました。

NY時間にはいると、米長期金利が再び低下をはじめたことからドル売りが優勢となって、ドル円は112.00円付近まで下落し、ユーロドルは1.1810台まで上昇しました。

その後NY時間午後から引けにかけて米長期金利が反発すると、ドル円は112.40円台まで反発しました。一方ユーロドルはドル買いの流れで1.1790台まで下落しましたが、スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相が州議会で、独立が圧倒的多数となった住民投票の結果をうけて「住民投票の結果、共和国としてのカタルーニャ独立を実現する権利を得た」としながらも「問題解決での合意に不可欠な話し合いを行うため、宣言の 効力の一時停止を提案する」として独立宣言の強行を見送ったことからユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.1820台まで、ユーロ円は132.70円付近まで上昇しました。

FF金利先物によれば年内のFOMC追加利上げ織り込み度合いは約93%まで上昇しました。また2018年6月までの2回目の利上げも約58%織り込まれています。

今日の予定

今日の海外時間には米FOMC議事録が公表されるほか、米・8月JOLT労働調査の発表と、エバンズ・シカゴ連銀総裁、ウィリアムズ・SF連銀総裁、プラート・ECB専務理事の講演の講演が予定されています。

今後の見通し、ユーロ円は一段高へ

昨日の海外時間、米長期金利が低下した時間帯には全般的にドル売りが強まりましたが、米長期金利が反発した局面では、ドル円は反発しましたが、対ユーロやポンドなどではドル買いは強まりませんでした。その結果クロス円は堅調に推移してます。この動きはドルと円の双方が弱含んでいることを示していますので、ドル円は引き続き112円台でのレンジ取引が継続する見通しです。

一方、スペイン・カタルーニャ州独立問題で、カタルーニャ自治州側が歩み寄る姿勢を見せ始めたことでユーロは堅調に推移しています。したがって、 ユーロ円が上昇する可能性が高いと予想できますので、132円台前半にストップ・ロスを置いてユーロ円の買いポジションを構築したいと考えます。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。

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