2017年10月27日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:
羊飼いのFXブログ※チャート付き
)
現在の為替相場の傾向や相場観
注目されていた昨日26日(木)のECB理事会では、債券の買い入れ額を現状の月額600億ユーロから300億ユーロに減額し、期間も2018年9月まで延長されることが発表された。これらの内容はコンセンサス通りだったが、その後のドラギECB総裁のコメントがハト派だったことで、ユーロ売りが優勢となった。
過去半年のユーロの上昇スピードを考えると、ECBはユーロ/米ドルで1.20ドルを超えるユーロ高を牽制するだろうと予想していたため、ドラギECB総裁のハト派スタンスも想定通り。
ただし、テーパリングすることには変わりないため、ユーロがここから大きく急落することはないだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
円売り材料として、生命保険会社などの本邦機関投資家が、下半期に為替をヘッジしないオープン外債を増やすとの情報も入ってきている。これにより、米ドル/円の下値余地は限定的で、時間はかかるかもしれないが、114~115円を抜けて上昇する可能性が高い。米ドル/円は、引き続き押し目買いスタンスで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「
西原宏一のヘッジファンドの思惑
」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「
羊飼いのFXブログ
」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。
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