先月下旬からスタートした3月期決算銘柄の中間決算も先月31日が決算発表前半戦でのピークとなりましたが、今月に入ってもまだまだ多くの企業が決算発表を行っています。

そこで今回は早速、今月1日と2日の決算発表をTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に集計してみました。その結果をみると折り返し地点の中間決算ということもあって引き続き業績予想を上方修正する企業が数多くみられました。

例えば三菱瓦斯化学 <4182> では通期の営業利益見通しを前期比微増の440億円から2割近い増益となる520億円に引き上げたことで決算発表直後に株価が急速に上げ幅を広げました。

また、上方修正で営業利益が5割を超す増益見通しとなったローム <6963> でも決算発表を受けて株価が大幅高となっています。さらにホンダ <7267> では業績予想の上方修正に加え、7年ぶりの自社株買いを発表したことで決算発表翌日の株価が5%を超える上昇となっています。

◆決算集計(11月1日-2日発表分)

◆決算集計(11月1日-2日発表分)2

◆決算集計(11月1日-2日発表分)3

もう一つのヒント

◆明日の決算発表スケジュールは

先月31日が決算発表前半戦でのピークとなりましたが、今月に入ってもまだまだ多くの企業が決算発表を行っています。こうしたなか明日はダイキン <6367> やトヨタ <7203> 、ニコン <7731> などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
日経平均 年度末2万5000円に ~日経平均の連騰記録と9つの原理
バブル崩壊後の戻り高値を試す その後は材料出尽くし感から上昇一服、日柄調整へ
米銀大手各行の3Q決算概要と当面の見通し
2017年10月米国雇用統計プレビュー
過去10年、11月にすべて上昇した銘柄は?