2017年11月27日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週発表される経済指標では、30日(木)の米国の10月コアPCE(個人消費支出)デフレーターが注目となるが、さらに重要なのが、28日(火)に予定されている、パウエル次期FRB議長の指名承認公聴会だ。
パウエル氏といえば、2014年3月のFRB理事就任時の公聴会において、金融規制に対し極めて前向きな発言をしている。しかし、トランプ大統領の金融緩和姿勢に合わせ、今回、金融政策に対するスタンスを変えるかどうかが注目される。もし金融緩和を意識した発言があれば、米国の利上げ期待は後退することになるだろう。
もう一つ、マーケットの関心が高まっているのが豪ドルだ。先週23日(木)に上海株が2.3%安となったことで、PBOC(中銀)と一部の政府機関は、不動産市場の過熱抑制のため、引き締めの継続を発表した。これをきっかけに、世界市場の3大リスクの一つである中国リスクが意識され始め、中国経済に大きく依存するオーストラリアの豪ドルは、上値が重くなった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.00~112.50円、ユーロ/米ドルで1.1850~1.2050ドル、豪ドル/米ドルで0.7450~0.7650ドルを予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。
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