2017年12月18日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週のマーケットの焦点は、大詰めを迎える米税制改革法案の行方と、21日(木)の日銀の金融政策決定会合にある。

まず、米税制改革法案は、大手政治サイト「PredictIt」によると、12月31日(日)以前に法案が議会を通過する可能性は88%と、直近では最高水準となっている。

先週のFOMC同様、マーケットは法案の可決をほぼ織り込んでおり、実際に実現した場合、米ドル/円はセル・ザ・ファクトで下落する可能性が極めて高い。

そして、日銀の金融政策決定会合は、政策変更なしがコンセンサス。注目は、黒田日銀総裁の記者会見における、2018年以降のスタンスに関する言及だ。

黒田日銀総裁は、11月13日にスイスで行った講演にて、低金利が金融機関の収益を悪化させ、貸し出しが減るなどの悪影響が起こる「リバーサル・レート」という学説に言及しており、今後、日銀の金融政策に関する議論が活発化しそうだ。これらを背景に、今週の米ドル/円は、引き続き上値の重い展開が予想される。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で111.50~113.50円、ユーロ/米ドルで1.1650~1.1800ドル、ユーロ/円で131.00~133.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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