本日夜午後11時半からBSジャパンで放送予定の「お金のなる気分 ～欲張り女子のケーザイ学～」（高橋真麻出演）からお届け。
日本は「長時間労働」をしている人の多さが世界5位でありながら、世界4位の「疲れにくい国」でもある――。
ISSPという国際共同調査で判明したもので、週50時間以上の長時間労働の比率と、仕事による疲れやすさの相関を調べている。データは2005年とちょっと古いが、「日本人はよく働く」という事実には誰もがうなずくだろう。
ちなみに他国を見てみると、日本の長時間労働比率に近いブルガリアの“疲労度”は日本の2倍。フランスにいたっては労働時間は長いほうではないが、疲れやすい国の4位になっている（疲れやすいから長時間働かないのかもしれないが）。
こうした調査結果を見るにつけ、「日本人は長時間労働でも疲れにくい」と思いがちだ。しかし我慢強いからといって「疲れない」わけではない。
たまった疲れを便利グッズで手軽に解消
1年の総決算でもある師走。忘年会も続き、輪をかけて忙しいという人もいるだろう。そんな人のために、番組では「自分メンテナンスグッズ」が紹介された。
紹介したのは税理士の古田真由美さん。まず紹介されたのは、テニスボールを2つ組み合わせたような形状の「La-VIE(ラ・ヴィ)」と、小型電動マッサージ機「金のツボ」と「銀のツボ」だ。「La-VIE」は腰などに使い、マッサージ機は血行を良くして顔のむくみを解消するという。他にも、お湯を使わず遠赤外線で足を温めてくれる「ポカポカ足湯」や、ヘッドスパ効果を発揮する「目元マッサージャー」など便利グッズが紹介された。
体の疲れを癒した後は、同僚や上司へのイライラを解消するアプリ「上司たたき」で日ごろのうっぷんを晴らすといいかもしれない。心をスッキリさせた後に、水にたゆたう本物そっくりな「アクアチューブクラゲ」に癒され、就寝前にアプリ「寝たまんまヨガ」を使えば、グッスリ眠れるかもしれない。
「品女」のユニークな取り組みが生まれた背景
キッザニアやよみうりランドの「グッジョバ!!」など体験型アトラクションが人気だが、アトラクションではなく、学校教育に「体験型」のカリキュラムを導入しているのが、”品女“としても知られる品川女子学園（東京）だ。理事長の漆紫穂子さんが「起業体験プログラム」を主導して、生徒たちによる商品開発や株式会社設立などの試みに以前から取り組んでいる。
プログラムで生まれた商品の一例としては、地元商店街とタッグを組んで、米粉で作った揚げないドーナツや、マヨネーズなどのメーカーであるキユーピーとのコラボで、パンに塗るとアップルパイのようになるソース「パンで焼きたて アップルパイ風」をつくっている。
商品化のスタートは困っている案件を探すことから。全員で最適解を作り、アクションを起こす。疑似体験ながら各クラスが株式会社を起こすのも面白い。学生たちがプレゼンし、実際の投資家や会計士からも厳しい指摘やアドバイスが入るなど本格的だ。学生たちは事業計画書を作成し、何かを作り上げるためにと、さまざまな手続きや考えを学ぶ。
品川女子学院は、漆さんの曾祖母・雅子さんが大正15（1926）年に開校。ところが28年前、学校は経営難から将来が危ぶまれ、別のところで教師をしていた漆さんが品川女子学園へ。さまざまな制度を改革したが、学生に好評だったのは、「誇りを持たせよう」という狙いのもとで行った制服の変更だった。一時は入学希望者が5人のみだったが、わずか7年で60倍になったという。
品川女子学園が生まれた当時は女性に参政権のない時代。創立者の雅子さんは、いつか女性も投票でき、政治や経済に関わる日が来るのを信じていたそうだ。漆さんの取り組みは、曾祖母の時代からのプロジェクトといえるのかもしれない。（ZUU online編集部）
『お金のなる気分～欲張り女子のケーザイ学～』
放送時間：BSジャパンにて 毎週木曜 夜11時30分～深夜0時00分
出演：高橋真麻ほか
番組HP： http://www.bs-j.co.jp/official/okanekibun/
放送終了後、テレビ東京ビジネスオンデマンドでも視聴できます。
【過去記事】
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