2017年12月22日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
2017年は、米国が3回も利上げしたにもかかわらず、米ドル金利があまり上がらず、米ドル/円は、107~118円台の水準で方向感のない動きとなった。
主要通貨の中では、ECBのテーパリング期待を背景にユーロが上昇した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
2018年の注目通貨ペアは、ユーロ/円。ユーロは、ECBのテーパリング期待で、引き続き底堅く推移するだろう。
一方、米ドル/円は、年明けもしばらくは上値の重い展開が予想される。たとえ米金利が上昇したとしても、株の売り圧力となり、いずれにしても米ドル/円は上値を抑えられることになる。
2018年のマーケットの予想も割れており、米ドル/円の大方の予想は、105~120円の水準となっている。
しかし、ボラティリティの低かった2017年は、オプションの売り手が増えたため、その反発でオプションの買い戻しを誘因した場合、一気に大きく動き出す可能性がある。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。