2018年1月16日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週(9日)の取材でも気温に連動する相場になると述べたが、米ドル/円は引き続き、1月20日(土)の大寒に向けて下がると考えている。

テクニカル的にも日足チャートをみると、112円半ば付近は、あらゆるポイントが密集しており、上値の重さを象徴している。21日移動平均線は112.49円、90日移動平均線は112.58円、一目均衡表の雲の上限が112.79円、下限が112.65円付近を、それぞれ指している。

また、IMMの円売りポジションもかなり残っているため、大きく円安方向に行くことは考えづらく、さらにユーロ/米ドルも相当上昇している。これらを総合すると現在はドル買いから入るという選択肢がない状況だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは、下は109.80円から上は112.50円。戦略としては戻り売り。200日移動平均線が111.70円付近を指しているが、これを目安に111円台は売りやすいレベルだと考えている。ただし、もし予想の下限である109.80円を割れた場合は、昨年2017年9月8日の安値レベルである107.50円を意識する展開になるだろう

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。