2018年1月17日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週(9日)のECB理事会議事要旨がタカ派な内容だったことを受け、ユーロが大きく反発している。ユーロ/米ドルは、2017年9月8日の高値、1.2092ドル付近を超えた。米ドル安も相まって、さらに上値を伸ばす可能性がある。

今週に入り、米ドル/円やユーロ/米ドルだけでなく、対豪ドル、対英ポンドでも米ドルプット(米ドルを売る権利を買うオプション)が増え、全体的に米ドル安の流れが強まった。昨日16日(火)のNY市場では、米国株が高値で始まったが、NYダウはトレンドの終盤を示唆するキーリバーサルが日足で出現し、テクニカル的にも上値が重い。堅調な米国株と日経平均は、反落に注意が必要だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の110円台前半は、2017年9月8日の安値(107.31円付近)と2017年11月6日の高値(114.73円付近)でフィボナッチ・リトレースメントした場合の61.8%にあたり、ここがサポートされるかどうかが焦点となる。この水準を割り込むようであれば、さらに下落が加速する可能性がある。

米ドル/円は、米国株や日経平均の上昇に反応しなくなったが、下落の動きにはしっかりついてきている。株価の動向に注目しつつ、米ドル/円は引き続き戻り売りスタンスで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。