2018年1月29日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週25日(木)、マレーシア中銀は、3年半ぶりに利上げを実施した。昨年末には韓国も利上げを実施するなど、新興国市場における金融緩和の正常化が進んでいる。

また、22日(月)には、IMF(国際通貨基金)が、2018年、2019年ともに世界経済の成長率予想を3.9%に上方修正し、景気過熱の域に入りつつある。 26日(金)に開かれたダボス会議での黒田日銀総裁の発言に、市場が過剰に反応したところからも、日銀の金融緩和正常化に対しても、かなり神経質になっていることがわかる。

欧州に目を転じると、2012年までの欧州債務危機からの復活が目覚ましい。ギリシャ国債とスペイン国債は格上げとなり、信用回復によるユーロの買い戻しにも注目。

世界的な金融の正常化はまだ初期段階で、根深い米ドル安要因として今後の動向に注意していきたい。

そして今週は、2日(金)に米雇用統計の発表を控えているが、予想から大きく外れない限り、特に材料視されないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.00~109.50円、ユーロ/米ドルで1.2300~1.2600ドル、ユーロ/円で133.00~136.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。