2018年1月30日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
1-3月期は寒気のため、2018年の年初から気温連動相場を予想していたものの、米ドル/円はまだまだ下がりそうな気配だ。先週26日(金)に108.26円付近まで下落したが、その後の戻しが109.20円付近までしか届かなかったことも、上値の重さを示している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、107.50~110.50円。この予想下値となる107.50円は、2016年7月17日週の、トランプラリー直前の高値でもあるため節目となる。
米ドル/円の週足チャートをみると、その後、2017年9月3日週に107.31円付近の安値をつけている。そのため、もし107.50円を割り込み、さらに107.30円付近を下回っていけば、急落も考えられるため注意が必要。
1-3月期は本邦機関投資家である生保等の新規のアロケーションもないため、ドルが買い支えられる材料も希薄だ。戦略としては、まずは109円台で売り場を探しつつ、小まめに決済していく売り回転で臨みたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。