2018年4月5日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中の貿易戦争がマーケットの焦点だったが、ここに来て落ち着きをみせてきた。引き続き警戒は必要ながら、あとは、米中のどちらが先に降りるかといった段階だ。

そうなると次の焦点は、明日6日(金)の米雇用統計とパウエルFRB議長の発言に移行する。まず、米雇用統計に関しては、引き続き良好な結果が見込まれる。そして、パウエルFRB議長の発言に関しても、おそらく足元の良好な米経済に自信を示す内容となるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米中貿易摩擦が落ち着いてきたことで、米ドル/円は上値を試しやすい展開となってきた。米ドル/円の日足チャートをみると、昨日4日(水)には長い下ヒゲを伸ばした下影陽線で引けていることから、目先の下値不安は後退し、107円台の回復が期待される。ただ、107円台に入るといくつかの抵抗線がある。まずは、3月13日の高値である107.30円付近や、週足の一目均衡表の転換線が示す107.40円付近、そして日足の一目均衡表の雲の下限である107.50円付近だ。107円台前半に待ち構える、これらの抵抗線を抜けられるかが、鍵となるだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。