2018年4月16日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円の週足チャートを見ると、ローソク足が先週まで3本連続で陽線となっている。13日(金)も上昇の流れが続き、一時107.78円付近まで上昇する場面があった。

13日(金)には、注目されていた米為替報告書が公表され、週末にはシリアへの軍事作戦実行の報道が伝わったものの、週明けの為替相場への影響は極めて限定的であった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の注目は、17日(火)~18日(水)の日程で予定されている、日米首脳会談。日米のFTA(自由貿易協定)については、事前に協議を打診しているとの報道も出ている。やはり、為替条項が提示されるか否かが焦点となり、提示された場合、米ドル/円にとってはネガティブな材料となるだろう。

また、他の通貨では、英ポンドにも注目している。5月10日(木)のMPC(英金融政策委員会)では、BOE(英中銀)による利上げが予想されているが、マーケットはまだこれを完全に織り込んでおらず、英ポンドは上昇余地があると見ている。中でも、ユーロ/英ポンドの売り(ユーロ下落・英ポンド上昇)に妙味がありそうだ。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.30~108.30円、ユーロ/米ドルで1.2200~1.2400ドル、ユーロ/英ポンドで0.8550~0.8700ポンドを予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。