2018年4月18日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、2月21日(水)の高値107.90円から4月2日(月)の安値105.65円のレンジが継続している。本日18日(水)米首脳会談で通商問題が議論される予定だが、膠着状態が続く米ドル/円にとっては、動き出すチャンスではないかとみている。

日米首脳会談でのシナリオは2つで、1つ目はリスクオン。日米同盟の強固さのアピールが中心となって、通商交渉や為替政策に関して、日本に無理な注文をつけてこない、という米ドル/円にとってポジティブな展開。

2つ目はリスクオフ。米財務省が先週13日(金)に公表した半期に一度の為替報告書を見ると、円は過去20年の平均と比べると、25%近い円安と指摘されている。これを見る限りトランプ政権が日銀の金融政策によって円安誘導をすることに対し、嫌悪感を示していることは間違いなさそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

森・加計問題で、現状20%まで支持率の低下した安倍政権に、トランプ政権がどこまでの配慮を見せてくれるかが気になっている点。今秋の米中間選挙に向けて、自国の成果アピールのためにトランプ政権が攻撃をしてくる可能性は高そうだ。日本側に主導権はないため、全てはトランプ大統領次第。双方のシナリオは考えられるものの、どちらに大きく動くかを考えた際には、やはりダウンサイドを意識せざるを得ない。その意識を抱きつつ、首脳会談を見守りたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。