2018年5月7日12時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、先週までで6週連続の陽線となっている。先週は、FOMCと米雇用統計を通過し、NYダウは4日(金)まで4日続落した後、4日続伸となった。一方、米ドル/円は、NYダウの最後2日の続伸で続落しており、2日(水)に110.04円付近の高値を付けて以降、上値の重い展開となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、まず明日8日(火)のロンドン時間午後5時に、武田薬品工業の買収期限を迎える。巨額買収に絡んだ資金フローによる影響には、予断を持たずに対応したい。

そして、10日(木)のBOE政策金利発表にも注目。4月中旬までは、利上げをほぼ100%織り込んでいたが、その後の英指標の悪化や、カーニーBOE総裁の発言などを受け、10%にまで低下している。8月の利上げも40%まで低下しており、仮に利上げを実施した場合の英ポンドの急騰に注意する必要がある。今週は英ポンドが台風の目となりそうだ。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~110.00円、ユーロ/米ドルで1.1800~1.2050ドル、英ポンド/米ドルで1.3400~1.3750ドルを予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。