2018年5月23日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
トランプ米大統領が、米朝首脳会談を延期する可能性について言及したとの報道を受け、地政学的リスクへの懸念が高まっている。他にも、トルコリラやアルゼンチンペソなどの新興国通貨の急落、中東の地政学的リスクなどリスクオフ要因が多く、金融市場では短期的な乱高下に注意が必要。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日22日(火)、日経平均が2万3000円を超えることができなかったこと、そして本日23日(水)の朝方に、トルコリラ/円が急落したことで、米ドル/円は上値を抑えられ反落している。対新興国通貨での円ショートが残存していることから、米ドル/円の上昇余地は限定的だろう。
また、ドル金利上昇と欧州経済の失速を背景に下落してきたユーロ/米ドルは、イタリアの政治的混乱の悪化で、さらに下落圧力が増している。
米ドル/円とユーロ/米ドルの下落から、特に下落余地が拡大したユーロ/円の売りに妙味がありそうだ。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。