2018年6月21日10時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日20日(水)の米ドル/円は、主要国の株価が総じて反発する中、堅調に推移した。NY市場では米長期金利の上昇もあって、一時110.40円台までドルが買われた。もっとも、米中貿易戦争をめぐる懸念が後退した訳ではなく、過度なリスク回避の動きに対する修正が入ったという事だろう。なお、ECBの年次フォーラムに出席中の日米欧の中銀首脳らはいずれも、昨日20日(水)のパネルディスカッションで貿易戦争の激化に警戒感を示した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円については、現状では月初来高値の110.90円前後を超えるには「燃料不足」と見られる一方、109.70~80円台のサポートも堅そうだ。200日移動平均線(110.23円前後)を挟んだ動きになりやすい地合いだろう。

また、本日21日(木)は、BOEの金融政策発表に注目が集まっている。政策は据置きが濃厚で、前回2票だった据え置き反対票の数などから8月利上げの可能性を探る事になるだろう。なお、現在の8月利上げ確率は45%程度であり、市場は8月の利上げに「半信半疑」の状態。8月利上げの可能性が高まれば、英ポンド/円は日足一目均衡表の転換線(146.18円前後)を目処に上伸する可能性がある。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。