2018年6月26日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

IMMの数字をみると、円買いから円売りに転じており、米系ファンドが米ドル/円を110円台で高値掴みをした可能性がどうやら高そうだ。現在の米ドル/円は上値の重い展開が続いている。しばらくは200日移動平均線に絡みついていたが、現在は200日だけでなく、21日移動平均線も下回っており、一目均衡表の雲に突入している。米ドル/円は5月に111円台をつけた以降、6月15日(金)に111円を目指したものの、結局110.90円付近までしか届かなかった。これを機に下落トレンドが始まっているが、トランプ米大統領は秋の中間選挙に向けて、明言こそしないものの、ドル安が望ましいと思っているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の今週の予想レンジとしては、108.00~111.00円。昨日25日(月)に立てた予想だが、本日26日(火)までの動きをみると、上は110.50円までも戻らない可能性が高くなってきた。戦略としては売り先行で臨みつつ、今週は下値がどこまで行くかを見極める週となりそうだ。また、本日26日(火)に限っていえば、戻りを売っても109.20円付近では手仕舞いし、その下では買えるかどうか様子をみたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。