2018年7月11日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は昨日10日(火)、111.35円付近まで上昇する場面があったが、本日11日(水)の朝に伝わった、米当局が2000億ドルの対中関税リストを公表するとの報道を受けて、急落し出鼻をくじかれた形となった。しかし、その後、このニュースで下値を試すというよりは、しっかりとした値動きとなっており、現在は111円台を回復している。米中の貿易戦争に関しては、一時的にドル売りに傾くものの、終わってみれば下落したところは買い場だったという展開が多いため、米ドル/円相場が大きく崩れるというのは、もう少し先の話になるのではないかと考えている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は5月21日の高値111.40円付近の攻略がポイントとなりそうだ。しかし、111.30~111.40円はかなり重たいレベルなので、2~3回はこの辺りで売っていけるのではないかとみている。ただし、月足のチャートをみると2015年の6月高値125.84円と2016年6月の安値98.82円から三角持ち合いを形成しており、チャートの形状的には、上に放れそうだ。そのため、111円のミドルをしっかり抜けてくる展開があれば、しっかりついていかなければならないと思っている。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。