2018年7月13日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

連日、米ドル/円が上昇している背景には、3つの要因が挙げられる。1つは、今上期の日本企業による海外企業のM&Aの合計が13兆円と大規模となったこと。すべてが円投(日本円を外貨に転換すること)されるわけではないが、これは、東日本大震災後の2011年下期に、継続的に実施された為替介入に匹敵する規模となる。2つ目は、アジア通貨の代用として米ドル/円が買われているということ。そして3つ目は、2015年5月からの下降トレンドラインを上にブレイクしたことで、テクニカル的にも米ドル/円が上昇しやすい状況となったことだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米中貿易戦争への懸念が続く中、昨日12日(木)は、日経平均が下落したにも関わらず、米ドル/円は上昇した。テクニカル的にも、トレンドラインのブレイク以外に、週足と月足で一目均衡表の雲を上に抜けたことにも注目。昨年2017年の年末から、米ドル/円は終始、売り目線でいたが、ここからは買い目線に変更する予定。本日13日(金)のNYクローズを見てから判断したいが、下がれば買いたいと考えている。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。