2018年7月26日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日25日(水)の米ドル/円は110円台後半へと続落。一時110.60円台まで下落して7月9日(月)以来の安値を付ける場面もあった。円買いのきっかけのひとつが「日銀が上場投資信託(ETF)の購入配分を見直しへ」との一部報道であった。ただし、これは、個別株の価格形成への影響を抑えるために日経平均連動型ETFの購入を減らす一方で、TOPIX連動型を増やすという内容。あくまでも購入配分の見直しであり、年6兆円の購入額を減らす措置を検討しているわけではない。米ドル/円の110.60円台への差込みは市場の「勇み足」だろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米欧が貿易摩擦の緩和に向けた取り組みに合意した事で世界的に株高が期待される点や、明日27日(金)発表の米4-6月期国内総生産(GDP)速報値への期待が高まっている点は、米ドル/円にポジティブな作用をもたらしそうだ。本日26日(木)の米ドル/円は、110円台後半で値固めを行いながら、20日移動平均線の回復をうかがう展開が見込まれる。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。