2018年8月2日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日1日(水)の米ドル/円は112円台に定着できずに小反落。FOMC後には、111.30円台まで下落する場面もあった。FOMCについては、声明で「経済は力強いペースで拡大」として足元の景気判断を引き上げたが、この点以外には大きな変更はなかった。声明発表後のドルは、米中貿易戦争への懸念が増した事もあって、一時出尽くし売りに押される格好となった。なお、米中貿易戦争については「米政府が2000億ドルの中国製品への輸入関税を当初の10%から25%に引き上げる計画を今日にも発表する」との観測報道もある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日2日(木)の米ドル/円は、112円台にかけて上値の重い展開となりそうだ。一方で、昨日1日(水)は米10年債利回りが3%の大台を回復して5月下旬以来の水準に上昇した。日銀が長期金利の小幅上昇を容認したとはいえ、日米金利差が縮小する公算は小さい。米ドル/円は下値も堅そうで、日足一目均衡表の転換線の示す111.37円付近などが位置する111円台前半はサポートされるだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。