2018年8月7日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

早くも夏休みムードか、今週はほぼ動かず、厳しい週となりそうだ。米ドル/円は112円台では重さが、110円台では底堅さがあり、どちらにも行きづらい。7月19日に付けた高値113.17円で上昇の勢いは止まってしまい、その後迷走中だが、米中貿易戦争の激化や日米の通商問題も控える中、ドルを買いづらい状況だ。ただし、8月1日(水)に付けた112.15円の高値にかけては売っていきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の日足チャートをみると、200日移動平均線は下げ基調で90日移動平均線は上げ基調。この2つの移動平均線が今週中にもクロスしそうだ。また現在、200日移動平均線は110.01円を、90日移動平均線は109.92円を、一目均衡表の雲は109.93円を指しており、雲の上限も上がっていることから、110円台は底堅そうだ。今週の米ドル/円の予想レンジは110.25~112.25円。はねたところを売りたいので、112円付近を待ってショートを仕込み、110.50円以下で買い戻したい。そしてその後、110円前半にかけては再びロングを取れるかを見極めたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。