2018年8月21日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在の米ドル/円は、下げ傾向だが、昨日20日(月)にトランプ米大統領の暴言によりドル売りが進んだ。トランプ米大統領はパウエルFRB議長に対して、金利を低く抑えてくれそうだから選んだが実際はそうでないといった不満をぶちまけており、利上げに関してもトランプ米大統領は依然、反対姿勢を示している。しかしながら、来月9月の米国の利上げは以前から実施予定だったため、ここで利上げを取りやめるとなると、トランプ圧力に屈したとみられるため、おそらく9月は利上げせざるを得ないだろう。ただ、もしかしたら12月は状況によっては実施されないかもしれず、雲行きが怪しくなってきた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円やクロス円は、方向感ははっきりしないながらも、戻り売りスタンス。米ドル/円の日足チャートをみると、一目均衡表の雲の下限や90日移動平均線も切っており、200日移動平均線がどうなるかというところ。今週の米ドル/円の予想レンジは、予想下値には、ほぼ迫っているものの、109.50~111.50円。昨日20日(月)に、この予想レンジを設定して以降、トランプ米大統領の発言で米ドル/円は下げているが、一応この予想レンジを継続したい。ただし、NY時間でどんな発言が飛び出すかわからない「トランプリスク」には十分な注意が必要だろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。