2018年8月31日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

新興国通貨は、相変わらず上値の重い展開が続いている。昨日30日(木)は、アルゼンチン中銀が政策金利を45%から60%に引き上げたものの、アルゼンチンペソの下落は止まらず、トルコリラも続落。また、トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税の発動を支持との報道により、米国株は反落してリスクオフ相場が加速した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

これまで新興国からの資金は、米ドル一辺倒に流れていたが、8月に入ってからはユーロ、英ポンド、スイスフランといった欧州通貨にも流れてきており、欧州通貨全般が強い展開となっている。また、オーストラリアやニュージーランドは、中国からの輸入に頼っていることから、豪ドル、NZドルのオセアニア通貨は上値が重い。結果的に、ユーロ/豪ドルや英ポンド/豪ドルが着実に上昇しており、これらの通貨ペアはロング目線で臨みたい。その他に、本日31日(金)は月末ということで、米国株の動向にも注意したい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。