2018年10月2日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
現在、米ドル円は強含んでいる。米ドル/円の日足チャートを見ると21日、90日、200日の各移動平均線や一目均衡表の雲でさえも、ローソク足に絡まなくなってきている。7月19日の高値であった113.17円を抜けて大きく上にはねた。そのため次は、2017年11月の高値である114.73円を目指すのではないかと思っている。ただもちろん、これを目指していく中で、たとえば114円のミドルを超せないなど、そういう動きはあるにせよ、現在110円台辺りの下のショートは切れてそうで、残っているのは112円後半や113円台前半付近のショートだろう。そのため、なかなか大きくは下がりづらい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円はドル高の流れを予想。113.20円付近の打診買いと、112円台後半の押し目買いで114円台に乗ったら利食い千人力で含み益を実現益にしっかりと振り替える一方、変にレベル感のショートは振らず、もう一度下がってくるのを待ちたい。買いも売りも両方取るのは得策ではなさそうだ。米ドル/円の日足のボリンジャーバンドをみると、1σと2σの間でものすごくきれいにバンドウォークしている。このことからも、変にレベル感でショートするのは危険だろう。今週の米ドル/円の予想レンジは112.35~114.75円。戦略としては買い回転で臨みたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。