2018年10月4日10時すぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日3日(水)の米ドル/円は年初来高値を更新して114.50円台まで上昇した。米9月ISM非製造業景況指数が21年ぶりの高水準を記録するなど、米経済指標の好結果を受けて米長期金利が上昇する中、ドル買いが強まった。なお、パウエルFRB議長は、米経済が拡大する状況が「かなり長期間にわたり続く可能性がある」との認識を示した上で、中立金利を上回る水準に政策金利を引き上げる可能性にも言及した。そうした中、NYダウ平均株価も2日連続で史上最高値を更新しており、まさに市場は「米国(ドル)ひとり勝ち」の様相だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
明日5日(金)の米9月雇用統計にも良好な結果が期待される中、米ドルは本日も堅調を維持する公算が大きい。米ドル/円は一昨日の微調整を経て上値抵抗だった114.00円台を突破。昨年11月高値114.73円付近を攻略できれば2017年3月以来の115円台が見えてくる。また、季節的にも上値が軽くなりやすい時期に入っており、10月の米ドル/円はこれまで7年連続で上昇中(7年連続月足陽線)だ。ファンダメンタルズやテクニカルに加え、アノマリーの面からも115円台への視界は良好と言えるだろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。