2018年10月9日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週3日(水)に米ドル/円は114.55円付近の高値を付け、もう少し上昇するかと思っていたものの、上がりきれずだった。天井をつけたことで、現在は、急激な上昇の調整が入っている。IMMでも円売りのポジションが急激に膨らみ11万枚を超えたこともあり、調整が入りやすかった部分もあるのだろう。ただし、現在は下落している米ドル/円だが、111円台後半、特に111.80円を割らなければ、一時的な揉み合いになっているだけで、完全な下落のパターンに入ったわけではないとみている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在、クロス円が重い展開であることからも、米ドル/円が急激に114.50円を超えて新高値の方向へ一段の上昇をみせるような展開とも思えない。そのため、先週までは押し目買いスタンスだったが、今週は戻り売りから入って、落ちたところを買い戻すというパターンに変更したい。特に113円ミドルから114円にかけては売り先行で、112円台前半ではショートは全部取りやめて、112円前半や111円台後半が万が一あれば、そこは買いから入ってみたい。今週の米ドル/円の予想レンジは、111.80~114.50円で落ち着きどころを探す揉み合いになるとみている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。