2018年11月5日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の為替市場で米ドル/円は、週後半にかけ再度上値を試して引けている。週初に111.78円の週安値を示現後は、10月31日(水)の米ADP雇用報告の良好な結果を受け週の高値113.38円まで上伸した。その後一旦は112.61円まで反落したが、先週2日(金)にはトランプ米大統領が「中国と貿易合意に向け草案作成を関係部署に要請」と伝わりアジア株が急伸、米雇用統計が上振れた結果も後押しとなり再度113.33円の高値をトライした。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週の注目は明日6日(火)に実施される米国の中間選挙(開票は7日(水)の日本時間午前)。オプション市場の変動率でみた場合、2年前の米大統領選、昨年の仏大統領選後の様な大幅な市場変動を見込んでいない。メインシナリオは上院共和党、下院民主党となり議会にねじれが発生、米トランプ政権の政策執行への停滞から、やや米国株安、米ドル安を想定している。現時点で政治・選挙サイトである「ファイブ・サーティ・エイト」からみるこのシナリオの確率は85%で、比較的高水準で推移している。選挙は水物、こうしたシナリオを描きつつも、トレーダー目線で「値動きに乗る」戦略は優先したい。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で111.50~114.00円、ユーロ/米ドルで1.1300~1.1550円、ユーロ/円で127.00~130.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。