【目次】
①アルテリア・ネットワークス 株式会社IPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【11/30更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【11/29更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- アルテリア・ネットワークス株式会社
- コード
- 4423
- 市場
- 東証
- 業種
- 情報・通信業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 川上 潤 /1963年生
- 本店所在地
- 東京都港区新橋六丁目9番8号
- 設立年
- 2016年
- 従業員数
- 510人 (2018/09/30現在)(平均40.5歳、年収645.9万円)、連結711人
- 事業内容
- インターネットサービス(光インターネット接続サービス)、ネットワークサービス(専用線サービス、VPN接続サービスなど)、マンションインターネットサービス(全戸一括型光インターネット接続サービス)
- URL
- https://www.arteria-net.com/
- 株主数
- 2人 (目論見書より)
- 資本金
- 5,150,010,000円 (2018/11/13現在)
- 上場時発行済み株数
- 50,000,000株
- 公開株数
- 20,125,000株(売り出し17,500,000株、オーバーアロットメント2,625,000株)
- 調達資金使途
- -
- 連結会社
- 3社
- スケジュール
- 仮条件決定:2018/11/27→1,150~1,500円に決定
- ブックビルディング期間:2018/11/28 - 12/03
- 公開価格決定:2018/12/04→1,250円に決定
- 申込期間:2018/12/05 - 12/10
- 払込期日:-
- 上場日:2018/12/12
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SMBC日興証券(SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:UBS証券
- 引受証券:大和証券
- 引受証券:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 引受証券:野村證券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:岡三オンライン証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:東海東京証券
- 引受証券:岩井コスモ証券
- 引受証券:水戸証券
- 大株主
- 丸紅(株) 25,000,000株 50.00%
- RedAnchor Investments Limited 25,000,000株 50.00%
- 業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
- 2017/3 連結実績 41,365 5,926 5,503 4,142
- 2018/3 連結実績 47,587 7,549 7,146 4,610
- 2019/3 連結予想 48,213 7,854 7,417 4,876
- 2019/3 連結中間実績 23,765 3,683 3,454 2,327
- ロックアップ情報
- RedAnchor Investments Limitedは上場後90日目、丸紅(株)は上場後180日目までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 251億2625万0000円(20,125,000株×1,250円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- なし
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- アルテリア・ネットワークス<4423>は、自社で光ファイバー通信網を保有する通信インフラ会社である。法人向けに特化したネットワークサービス及びインターネットサービス、並びにマンションインターネットサービスを展開している。
全国の人口集中エリアに広範囲に敷設した基幹線、都市部を中心にカバーするアクセス網(FTTH)により、増大するデータ通信需要を効率的に取り込むことが可能である。
自社で専用線を持つという優位性を持った上で、高成長が見込まれるFTTHサービス、イーサネット専用線サービス、VPN接続サービス、全戸一括型マンションインターネット接続サービス等に特化しサービスを展開中している。
■ネットワークサービスの内容
同社は顧客のニーズに合わせてオーダーメイドのネットワーク環境を構築提供するネットワークサービスを提供している。
サービス形態としては、①専用線サービス、②VPNサービス、③その他の3種を用意している。
まず①専用線サービスは、専用線で特定の2地点間を結ぶ回線サービスである。信頼性・品質・セキュリティが高く、企業の基幹ネットワークやデータセンター、通信事業者などのバックボーン回線、アクセス回線として利用されている。
次に②VPN(Virtual Private Network)サービスでは、利用者の間に仮想的な通信トンネルを構成したプライベートなネットワークを提供している。認証技術や暗号技術を利用する事で、回線自体は複数の利用者で共有しても、第三者が侵入不可能な安全なネットワーク構築が可能となる。
最後に③その他では、データセンターサービス「ComSpace」や顧客の無線LAN環境の構築から運用・保守までを一括提供する、クラウドWi-Fiサービスなどの提供を行っている。
■インターネットサービスの内容
同社は占有型による安定的な高速通信を提供する、インターネットサービスを展開している。
光インターネット接続サービス、IP電話サービスにおいて、同社はアクセス回線を占有型とすることで、安定した快適な通信環境の提供が可能である。
またマンション全戸へインターネットを一括導入する、全戸一括型のマンションのインターネットサービスも提供している。
■沿革
同社は総合商社丸紅<8002>が1997年11月に設立した、第一種電気通信事業者でインターネット通信回線事業者のグローバルアクセスがその前身である。グローバルアクセスは2010年12月に丸紅アクセスソリューションズに社名変更したものの、2014年に国内通信会社UCOMを吸収合併し、社名を現在のアルテリア・ネットワークスに変更した。またその他の組織再編も経て、現在に至っている。
■業績推移
2017年3月期 売上高414億円、営業利益59億円、当期利益41億円
2018年3月期 売上高476億円、営業利益75億円、当期利益46億円
2019年3月期(予想) 売上高482億円、営業利益79億円、当期利益52億円
※国際会計基準を採用
足元は着実に増収増益を重ねている。2018年9月中間期は売上高238億円、営業利益37億円であり、通期予想に対する進捗率は売上高49%、営業利益47%。通期予想の達成に向け順調に進捗している。
■財務状況
2018年3月期末時点での資産合計786億円に対して、資本合計134億円であり、自己資本比率18%となっている。
インフラ投資が先行する通信会社の特性もあり、長短合わせて有利子負債438億円が存在する。
2018年3月期の減価償却費及び償却費67億円であり、営業キャッシュ・フローは+119億円。2017年3月期は投資キャッシュ・フロー(▲126億円)が営業キャッシュ・フロー(+96億円)を上回る状態であったが、2018年3月期は営業キャッシュ・フロー(+119億円)が投資キャッシュ・フロー(▲69億円)を上回っている。
■株主状況及び上場株式について
同社は丸紅が株主シェア50%、投資会社のRed Anchor Investments Limitedが同じく株主シェア50%を持っている2人株主の状態である。
その中で同社のIPOは、全株売出にて行われる。よって同社としての資金調達はなされない。
Red Anchor Investments Limitedが保有する25,000,000株のうち、17,500,000株が売出に拠出される。
■今後のポイント