お昼はお弁当をつくっているし、携帯も格安スマホに変えたし、できる節約はしているはずなのに、なぜか貯金が増えていかない。このように、一見ぜいたくはしていなくても、知らず知らずのうちにお金が減ってしまう人は意外と多いものです。今回は特に、おひとりさまが陥りがちな無駄な支出を3つ紹介します。いずれも大きな支出になりがちなので、心当たりがある人はうまく節約して貯金に繋げましょう。

言われるままに加入した生命保険は見直そう

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(画像=PIXTA)

おひとりさまに生命保険は不要

知り合いに進められて、または新入社員の時に団体保険だとお得だからと言われ、何も考えずに生命保険に加入してしまった人はいませんか?保険は社会人の常識と言われることもありますが、生命保険に加入するのは、基本的に「自分に万が一のことがあった時、生活ができなくなる人がいる」場合だけでいいと考えましょう。

こう考えると、おひとりさまの場合、親を扶養しているなどの特殊な事情がない限り、ほとんどの人に生命保険は必要ないと言えます。

葬式用の100万〜200万円程度なら保険より貯金の方がさまざまな用途に使える

中には死亡保険金が1,000万円を超える掛け捨て保険に加入している人もいます。また、万が一の場合の葬式費用になるからと、死亡保険金が100〜200万円の終身保険に加入している人も、本当に必要か見直してみましょう。両親に迷惑をかけたくないという理由で加入される方が多い保険ですが、100万〜200万円であれば、コツコツ貯金で備える方が他の用途にも使えます。

また、万が一の場合にお金を残しておくより、年に1回そのお金で両親を素敵なレストランやゆったりできる温泉に連れて行ってあげる方が、よほど親孝行ではないでしょうか。

セール品はお得ではない!使わなければゴミを買ったのと同じ

「○%オフ」や「セール」に反応してしまう人は要注意

店の前を通る時、「新着商品入荷」や「イタリア直輸入」には興味がなくても、「30%オフ」と言う文字を見るとつい覗いてしまうことはありませんか。自由にお金を使えるおひとりさまにとって、買い物は大きな楽しみの一つですし、いい気晴らしにもなります。しかし、もしセールという文字に反応してしまうくせが付いていたら、無駄なものを買っていないか少し注意しましょう。

例えば、定価で売っている時は買うまでもないかなと思っていた服を、セールで安くなっていたので買った経験はないでしょうか。本当に欲しいものであれば、売り切れるのが心配で、セールまで待とうとは思わないものです。この場合、その服が気に入ったからではなく、安くなっていたから買ったというのが実際のところでしょう。そうして買った服は、お気に入りのローテーションに入っていますか?それともタンスの肥やしになることが多いでしょうか。

セール品は買わないと決めると欲しいものを厳選して買えるように

セールで安くなっていると、つい得をしたような錯覚になります。しかし、1万円の物を6,000円で買って、4,000円得したと思っていても、使わなければ6,000円出してゴミを買ったのと同じです。期間限定でいいので、セール品は買わないと決めてみましょう。そうすると、本当に欲しいものを厳選して買えるようになります。

ネットショッピングで欲しいものがあっても3日我慢してみる

リラックスしている夜は衝動買いに負けやすい時間帯

仕事終わりは家でゆっくりとリラックスタイムを過ごす人も多いと思いますが、夜中に急に買いたいものが頭に浮かぶことはないでしょうか。特にネットサーフィンなどをしていると、親切に自分の興味に合わせて、広告が表示されます。

一日中仕事を頑張りクタクタになって帰ってきた後の一人でいる時間は、もっとも衝動買いに負けやすい時間帯です。日中にさんざん頭を使ったり、周りに気をつかったりすると、夜には欲しいものを我慢する自制心はほとんど残っていません。

ネットショッピングを利用するのは昼と決めるのもおすすめ

そんな時にワン・クリックで物が買えるショッピングサイトをみると、いつもは「必要ないかな」と思える物でも、つい購入ボタンを押してしまいます。後日商品が届いた時、「別に今買わなくてもよかったな」と思うことはないでしょうか。

もし何か欲しいものが思い浮かんだら、とりあえず3日は我慢してみましょう。ネットショッピングを利用するのはお昼の時間帯だけと決めておくのもおすすめです。ルールを決めるだけで、毎月のクレジットカードの引き落とし額がどんどん少なくなっていくことが実感できるでしょう。

もう一度よく注意して支出を見直してみよう

おひとりさまに効果が大きい、節約ができて貯金を増やす方法を3つご紹介しましたが、気づかないうちにやってしまっているものはありませんでしたか。生命保険は必要と思い込んでいた、セール品を買うのはお得と思っていた、無意識に夜にネットショッピングで買い物をしていた、という風に、これらに共通するのは、注意して見直さないと無駄とは自覚できないということです。今回紹介したものの他にも、心当たりがある無駄な支出を探してみましょう。

文・松岡紀史(ライツワードFP事務所代表・ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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